【1級土木施工管理技士 第一次検定】安全管理(足場・支保工・墜落・建設機械)のよく出る問題と徹底解説【2026年度版】

【1級土木施工管理技士 第一次検定】安全管理(足場・支保工・墜落・建設機械)のよく出る問題と徹底解説【2026年度版】
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1級土木施工管理技士の第一次検定において、安全管理は施工管理法とともに毎年安定して出題される最重要分野です。なかでも足場・型枠支保工・土止め支保工・墜落防止・建設機械・酸素欠乏症など、労働安全衛生法および労働安全衛生規則(安衛則)に根拠を持つ論点が繰り返し問われます。出題形式は「正しいもの」「誤っているもの」を選ぶ四肢択一が中心で、数値(高さ・幅・離れ・隙間など)と作業主任者の選任要件がよく狙われます。本記事では本試験の頻出テーマに沿ったオリジナル予想問題6問と徹底解説で、得点源にすべきポイントを一気に整理します。

目次

頻出テーマ早わかり

まずは安全管理で繰り返し出題される主要論点と、押さえるべき要点を表で俯瞰します。詳細な数値は問題ごとの解説で確認してください。

テーマ頻出の要点
足場作業床の幅・隙間、手すり・中さん・幅木、わく組足場と単管足場の違い、墜落防止設備
型枠支保工支保工の組立て等作業主任者の選任、沈下・滑動防止、水平つなぎ、コンクリート打設前後の点検
土止め(土留め)支保工切ばり・腹起し・矢板、ヒービング・ボイリング、点検と計測管理、作業主任者
墜落・転落防止高所作業の囲い・手すり、要求性能墜落制止用器具(フルハーネス)、開口部の養生
建設機械車両系建設機械の用途外使用・主たる用途外、誘導者の配置、移送、定期自主検査
酸素欠乏・有害環境酸素濃度の測定、換気、酸素欠乏危険作業主任者、空気呼吸器、退避

予想問題+徹底解説(オリジナル四肢択一)

以下はいずれも本試験の出題傾向を踏まえて新規作成したオリジナル問題です。選択肢を一つずつ吟味しながら、なぜ正しいのか・誤っているのかを理解することが合格への近道です。

問1:足場の安全対策

足場における安全対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • (1) 高さ2m以上の作業場所には、原則として作業床を設けなければならない。
  • (2) 作業床の床材間の隙間は、墜落・落下を防止するためできるだけ小さくする。
  • (3) 墜落のおそれのある箇所には、手すりや中さん等の墜落防止設備を設ける。
  • (4) 足場の作業床は安定性が重要なので、点検は足場の解体時にのみ行えばよい。

正解:(4)

解説:(4)が適当でない記述です。足場は、組立て・一部解体・変更の後や、悪天候(強風・大雨・大雪・地震など)の後に作業を開始する前など、所定のタイミングで点検し、異常があれば直ちに補修することが求められます。解体時のみの点検でよいということはありません。(1)は、高さ2m以上で作業を行うときに作業床を設けることが原則とされており適当です。(2)は、床材間の隙間からの墜落・物の落下を防ぐ観点から隙間を小さく抑える考え方で適当です。(3)は、墜落のおそれのある箇所に手すり・中さん等を設けるのは基本的な墜落防止対策であり適当です。なお、作業床の幅や隙間の具体的な寸法、点検の細目は法令で定められていますので、※具体的な数値・基準は最新の法令や仕様書でご確認ください。

問2:型枠支保工

型枠支保工の組立て等に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。

  • (1) 型枠支保工の組立て等の作業では、作業主任者を選任する必要はない。
  • (2) 支柱の脚部は、敷板や敷角等を用いて沈下や滑動を防止する措置をとる。
  • (3) コンクリートの打込み中・打込み後の支保工の状態は、特に点検する必要はない。
  • (4) 水平つなぎや筋かい等の補強材は、座屈に対する余裕があるため省略してよい。

正解:(2)

解説:(2)が適当です。型枠支保工は鉛直荷重を支柱で受けるため、脚部の沈下や滑動はそのまま倒壊・崩落につながります。敷板・敷角等で基礎を固め、必要に応じて根がらみを設けるなどして沈下・滑動を防止することが重要です。(1)は誤りで、型枠支保工の組立て等の作業については「型枠支保工の組立て等作業主任者」を選任し、作業を直接指揮させる必要があります。(3)は誤りで、コンクリートの打込みは支保工に大きな荷重がかかる局面であり、打込み中・打込み後も異常な沈下・変形・はらみがないか点検・監視することが求められます。(4)は誤りで、水平つなぎや筋かいは支柱の座屈防止・全体の安定確保のために重要な補強であり、安易に省略してはいけません。具体的な補強の仕様や間隔等は※最新の法令や仕様書でご確認ください。

問3:土止め(土留め)支保工

土止め支保工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • (1) 切ばりや腹起し等の部材の取付け・取外しの作業では、作業主任者を選任する。
  • (2) 軟弱な粘性土地盤では、掘削底面のヒービングに注意して施工計画を立てる。
  • (3) 地下水位の高い砂質土地盤では、掘削底面のボイリングに注意する。
  • (4) 土止め支保工は一度設置すれば変状しないため、設置後の点検は不要である。

正解:(4)

解説:(4)が適当でない記述です。土止め支保工は背面土圧や地下水圧など変動する外力を受けるため、部材の損傷・変形・腐食、接続部・取付け部のゆるみ、矢板や腹起しの状態などを定期に点検し、異常があれば速やかに補修する必要があります。設置後に点検不要ということはありません。(1)は、土止め支保工の切ばり・腹起しの取付け・取外し等の作業には「地山の掘削及び土止め支保工作業主任者」(土止め支保工に関する作業主任者)を選任することが求められ適当です。(2)のヒービングは、軟弱な粘性土地盤で背面土の重量により掘削底面がふくれ上がる現象で、適当な記述です。(3)のボイリングは、地下水位の高い砂質土地盤で上向きの浸透水により砂が沸き立つように崩れる現象で、適当な記述です。作業主任者の正式名称や選任要件は※最新の法令でご確認ください。

問4:墜落・転落の防止

高所作業における墜落・転落防止対策に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • (1) 高さが2m以上の作業床の端や開口部等で墜落のおそれがある箇所には、囲いや手すり等を設ける。
  • (2) 囲いや手すり等の設置が困難な場合は、要求性能墜落制止用器具(安全帯)を使用させる等の措置をとる。
  • (3) 要求性能墜落制止用器具を安全に取り付けるための設備等を設ける必要がある。
  • (4) 強風や大雨等の悪天候であっても、工程を優先して高所作業を継続するのが原則である。

正解:(4)

解説:(4)が適当でない記述です。強風・大雨・大雪等の悪天候により危険が予想されるときは、高所作業を中止するのが原則であり、工程を優先して作業を続けるという考え方は誤りです。(1)は、墜落の危険のある作業床端・開口部等に囲い・手すり等を設けるのは墜落防止の基本であり適当です。(2)は、設備の設置が困難な場合に墜落制止用器具を使用させる等の措置をとるのは安衛則の考え方に沿っており適当です。なお一定の高さでは原則としてフルハーネス型の使用が求められています。(3)は、墜落制止用器具はそれを安全に掛けられる取付け設備(親綱等)があって初めて機能するため、取付け設備の確保は適当です。具体的な高さの基準やフルハーネス使用の条件は※最新の法令や告示でご確認ください。

問5:車両系建設機械

車両系建設機械を用いた作業の安全に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • (1) 機械の転落・接触による危険のおそれがある箇所では、誘導者を配置し一定の合図を定める。
  • (2) 運転者が運転位置を離れるときは、バケット等の作業装置を地上に下ろし、原動機を止める等の措置をとる。
  • (3) パワー・ショベルやドラグ・ショベルは、原則として人の昇降(乗車)に用いてよい。
  • (4) 車両系建設機械を貨物自動車等で移送するときは、適当な勾配の道板を使用する等、転倒・転落を防ぐ。

正解:(3)

解説:(3)が適当でない記述です。車両系建設機械は「主たる用途以外の使用の制限」があり、パワー・ショベルやドラグ・ショベル等を、原則として労働者の昇降(人の運搬・乗車)に用いることはできません。ただし作業の性質上やむを得ない場合や安全な作業の遂行上必要な場合など、一定の条件下で例外が認められることがあります。(1)は、接触・転落の危険のある箇所への誘導者配置と合図の統一は基本的な対策で適当です。(2)は、運転位置を離れる際にバケット等を地上に下ろし原動機を止める等の措置は逸走・不意の作動防止として適当です。(4)は、移送時に適切な勾配の道板(ラダー)を用い転倒・転落を防ぐのは適当です。用途外使用の例外要件等は※最新の法令でご確認ください。

問6:酸素欠乏症等の防止

酸素欠乏のおそれがある場所での作業(酸素欠乏危険作業)に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  • (1) 作業を行う場所の空気中の酸素濃度を、作業開始前に測定する。
  • (2) 酸素欠乏のおそれがある場所では、換気を行って酸素濃度を所定の値以上に保つよう努める。
  • (3) 酸素欠乏危険作業については、酸素欠乏危険作業主任者を選任する。
  • (4) 酸素濃度が低下している場所では、純酸素を直接送気して急速に濃度を高めるのが望ましい。

正解:(4)

解説:(4)が適当でない記述です。酸素欠乏場所の改善は、新鮮な外気による換気を行うのが基本であり、純酸素を直接送気することは火災・爆発や過剰酸素による別の危険を生じるおそれがあるため適切ではありません。(1)は、作業開始前(および必要に応じて随時)に酸素濃度を測定することは基本的な手順で適当です。(2)は、換気により酸素濃度を所定値以上に保つのは中心的な対策で適当です。(3)は、酸素欠乏危険作業には「酸素欠乏危険作業主任者」(硫化水素のおそれがある場合は第二種の対象等の区分あり)を選任することが求められ適当です。換気が困難な場合は空気呼吸器等の使用や、緊急時の退避・救出体制の確保も重要です。酸素濃度の具体的な基準値や作業主任者の種別は※最新の法令でご確認ください。

暗記ポイント・まとめ表

安全管理は「作業主任者を選任すべき作業」と「点検・換気・墜落防止の基本動作」を押さえると正答率が上がります。代表的な作業主任者を整理します(具体的な選任要件・正式名称は最新の法令でご確認ください)。

作業の種類関連する作業主任者(例)
型枠支保工の組立て等型枠支保工の組立て等作業主任者
地山の掘削・土止め支保工地山の掘削及び土止め支保工作業主任者
足場の組立て・解体等足場の組立て等作業主任者
酸素欠乏危険作業酸素欠乏危険作業主任者(第一種・第二種の区分あり)
コンクリート造の工作物の解体等コンクリート造の工作物の解体等作業主任者

次に、現象名と発生しやすい地盤・状況の対応を整理します。土止め・掘削の問題で頻出です。

現象起こりやすい条件と概要
ヒービング軟弱な粘性土地盤。背面土の重量で掘削底面がふくれ上がる。
ボイリング地下水位の高い砂質土地盤。上向き浸透水で砂が沸き立つように崩れる。
パイピング浸透水の通り道(水みち)が拡大し、土砂が流出して破壊に至る。

図解:安全管理の主要テーマ分類

安全管理の頻出テーマを大きく「仮設構造物の安全」「人の墜落防止」「機械・環境の安全」に分けて捉えると、問題の意図が読み取りやすくなります。

安全管理(労働安全衛生) 仮設構造物の安全 人の墜落防止 機械・環境の安全 足場・型枠支保工 土止め支保工 手すり・開口部養生 墜落制止用器具 車両系建設機械 酸欠・有害環境対策

まとめ

安全管理は、暗記すべき数値と「なぜその対策が必要か」という原理の両方を理解しておくと、選択肢の言い回しが変わっても対応できます。特に作業主任者を選任すべき作業、足場・支保工の点検タイミング、墜落防止設備と要求性能墜落制止用器具、車両系建設機械の用途外使用の制限、酸素欠乏作業での測定・換気は得点源です。「悪天候時は中止」「点検不要は誤り」「純酸素送気は不適切」といった典型的なひっかけパターンを覚えておきましょう。本記事の予想問題は出題傾向に沿って自作したものです。法令の条文番号や具体的な数値・基準値は改正されることがあるため、最終確認は必ず最新の法令・仕様書で行ってください。

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