【1級土木施工管理技士】共通工学-測量について徹底解説!

絶対にわかる1級土木施工管理技士

測量

1級土木で出題される測量に関する問題はTS(トータルステーション)に関する問題がほとんどです。

■基本的な測量機械について

測量機器と役割
①自動(オート)レベル
主に地面の高さや高低差を測定するために使用される。オートレベルは、内部に自動補正機構が搭載されており、機器が完全に水平でなくても視準線を水平に保つことができる②電子レベル
スタッフのバーコードを機械が自動的に読み取り、地盤高が自動で表示される

③セオドライト(トランシット)
セオドライト(またはトランシット)は、角度を精密に測定するための回転望遠鏡のついた測量機器で、水平角と鉛直角の両方を測定できる

トータルステーション
測点にプリズムを設置し、反射した光波の戻ってくる時間を基に距離と角度を測定する
気象情報、気圧を測量直前か終了直後に行うことで補正された距離を計算することができる
機械高と視準点の高低差の読み取りは可能だが、機械高を自動で算出することは不可能である

⑤GNSSによる測量
人工衛星を利用して地上の位置(緯度、経度)を測定する技術
4機以上の衛星から同時にGNSSアンテナまでの距離・時間情報を送ることで、観測点の位置を求める技術

TSの測量方法

TSの使用方法について国土交通省国土地理院の基準点測量作業規程をかみ砕いて解説していきます。

(観測の実施)
第37条 観測に当たり、計画機関の承認を得た平均図に基づき、観測図を作成するものとする。
2 観測は、平均図等に基づき、次に定めるところにより行うものとする。
イ 器械高、反射鏡高及び目標高は、ミリメートル位まで測定するものとする。
TSを使用する場合は、水平角観測、鉛直角観測及び距離測定は、1視準で同時に行うことを原
則とするものとする。
水平角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を1対回とする。
鉛直角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を1対回とする。
距離測定は、1視準2読定を1セットとする。
ヘ 距離測定の気象補正に使用する気温及び気圧の測定は、次のとおり行うものとする。
(1)TS又は測距儀を整置した観測点で行うものとする。ただし、3級基準点測量及び4級基準
点測量においては、気圧の測定を行わず、標準大気圧を用いて気象補正を行うことができる。
(2)気温及び気圧の測定は、距離測定の開始直前又は終了直後に行うものとする。
(3)観測点と反射鏡を整置した反射点の標高差が400メートル以上のときは、観測点及び反射
点の気温及び気圧を測定するものとする。ただし、反射点の気温及び気圧は、計算により求め
ることができる。
水平角観測において、対回内の観測方向数は、5方向以下とする。
チ 観測値の記録は、データコレクタを用いるものとする。ただし、データコレクタを用いない場合
は、観測手簿に記載するものとする。TSを使用した場合で、水平角観測の必要対回数に合わせ、取得された鉛直角観測値及び距離測
定値は、全て採用し、その平均値を用いることができる

基準点測量作業規程 準則より抜粋

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