排水工法
排水工法とは地下水位より深い掘削を行う場合に、掘削個所の変形や破壊を防止するために用いられる工法です。
排水工法は大きく4つに大別されます。
- 釜場排水工法
- ディープウェル工法
- ウェルポイント工法
- 深井戸真空工法
釜場排水工法
釜場排水工法とは、掘削面に釜場を掘り、釜場に溜まった地下水を水中ポンプで排水する工法です。
ディープウェル工法
ディープウェル工法とは、地盤が砂や砂利等で透水性が高く、広範囲に地下水位を低下させたい場合に用いられ、600mm程度の深井戸をアースドリル等で掘削し、水中ポンプで揚水する工法です。
ウェルポイント工法
一般に5.5mの吸水菅の先端にウェルポイントと呼ばれる長さ70cmの吸水菅を井戸に取り付け、掘削個所の周辺、内部を取り囲むように設置し、地下水を真空ポンプで強制的に排水させる工法です。一般に4~6m程度の水位低下が期待できます。
ディープウェル工法とは異なり透水性の小さな地盤(砂層~砂質シルト層)にも適応可能ですが、砂礫層や排水量の多い場合には適用できません。
深井戸真空工法
真空深井戸工法とは、ストレーナーのついた鋼管を打設し、真空状態とすることで地盤中の地下水を内部に取り付けられた何段かのポンプで真空揚水する工法です。
この工法は排水量が多い場合に使用されます。
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