JISで規格化されているコンクリート用スラグ骨材について
コンクリート用スラグ骨材を使用することは産業副産物の有効利用や持続的な社会へ貢献することに繫がります。中にはコンクリートの性能を向上させるものもあり、期待が高まっています。
コンクリート技士では各種スラグ骨材の製造に関する概要を問う問題に対応できるように要点をまとめて紹介していきます。
- 高炉スラグ骨材
- フェロニッケスラグ骨材
- 銅スラグ骨材
- 電気炉酸化スラグ骨材
- 溶融スラグ骨材
高炉スラグ骨材
溶鉱炉でせん(銑)鉄と同時に生成する溶融スラグを冷却し、粒度調整した骨材
銑鉄:鉄鉱石を溶鉱炉で還元して取り出した鉄
スラグ:鉱石から金属を製錬する際などに、冶金対象である金属から溶融によって分離した鉱石母岩の鉱物成分などを含む物質
冷却過程において、噴射水で急激に冷却する高炉水砕スラグと、ゆっくり冷やす高炉徐冷スラグがある。
高炉水砕スラグは砂状の製品として地盤改良等に利用される。
高炉徐冷スラグは破砕し粒度調整されたのち砕石状に加工され利用される。
フェロニッケスラグ骨材
炉でフェロニッケルと同時に生成する溶融スラグを徐冷し、又は水、空気などによって急冷し粒度調整した骨材
銅スラグ骨材
炉で銅と同時に生成する溶融スラグを水によって急冷し、粒度調整した細骨材
電気炉酸化スラグ骨材
電気炉で溶鋼と同時に生成する溶融した酸化スラグを冷却し、鉄分を除去して粒度調整した骨材
溶融スラグ骨材
一般廃棄物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材
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