【コンクリート技士】コンクリートの養生・仕上げについて徹底解説!

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コンクリートの仕上げ

◆コンクリートの仕上げに関する押さえるべきキーワード

均し:高さを揃えたり、平坦に仕上げること

押さえ:気泡を追い出し、強度と水密性を高める作業

タンピング:コンクリートを打設した後に、タンパーという道具を使って繰り返しコンクリートの表面を叩いて締固める作業のことを指します。タンピングを行うことで不要な水分や空気が取り除くことができます。

◆仕上げの手順

  1. 木ゴテで荒均し、タンピング、レベル出しを行う
  2. ブリーディング水が引いてきたら(もしくはブリーディング水を取り除いたら)木ゴテや定規ずりで平坦に均していく
  3. 凝結が開始される頃に木ゴテ、金ゴテで”押さえ”を行う
  4. 金ゴテで表面仕上げを行う
  5. 沈下ひび割れが生じていたら再度タンピングを行う

均し・押さえ・表面仕上げ作業全般はブリーディングが終了した時点で開始します。ブリーディング終了はブリーディング水の上昇が止まるのを目安に判断します。

金ゴテ押さえはセメントペーストを表面に浮き出させ美観と表層の水密性を向上させます。

コンクリートの養生

コンクリートは打設後、適切な温度と湿度で保つことで正常な水和反応を保ち、強度や水密性を向上させることができます。

主な養生方法は以下になります。

  1. 膜養生:コンクリート表面に薄い塗膜を形成し水分の蒸発を防ぐ養生方法。合成樹脂系と油脂系がある。ブリーディング水が引いてから行う。
  2. 湿潤養生:水和反応に必要な水分を保持するためにコンクリートの表面に散水、もしくは湿潤マットで覆うことで湿潤状態を保つ養生方法。散水は凝結完了後に行う。
  3. 保温養生:保温マットや断熱材で覆うことで温度変化による不具合を防止する養生。

湿潤養生期間

セメントの種類と平均気温によって湿潤養生の期間がコンクリート標準示方書で定められています。

以下に表を示します。

日平均気温 普通ポルトランドセメント 混合セメントB種 早強ポルトランドセメント
15℃以上 5日 7日 3日
10℃以上 7日 9日 4日
5℃以上 9日 12日 5日

養生温度とコンクリート性能

一般的に養生温度が高いとセメントの水和反応は早くなり、養生温度が低いと水和反応は遅くなります。初期養生温度が高いと初期強度は高くなりますが、長期強度の伸びが小さくなります。また養生温度が低いと初期強度は小さくなり、長期強度の伸びが大きくなります。

また寒冷地では凍害のリスクがあります。一般的に5N/mm2以上の強度で凍害が受けにくくなると言われています。寒中コンクリートでは5N/mm2以上の強度が発現するまでは低温にさらされないような養生をすることが大切です。

 

 

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